運営している個人開発サイト(このサイトではない)が、Google AdSenseの審査に落ちました。
理由は「有用性の低いコンテンツ」でした。
記事は書いていましたし、サービスもいくつか公開していたので、正直がっくりきました。
ですが、落ち着いて自分のサイトを見返してみて、ある程度納得もしました。
Googleから見たら、私のサイトは「ただのリンク集」に見えていたのだと思います。
この記事は、リンク集になっていたWordPressのサイトをアドセンス用に全面的に作り直した記録です。
ちなみにこのブログサイトはアドセンス合格しています。ブログサイトは通りやすいのかな?
それについては別の記事にしているのでご参照ください!

また、サイト名やサービス名は sample に置き換えて書いています。
「有用性の低いコンテンツ」とは何だったのか
AdSenseの不合格通知に書かれていたのは「有用性の低いコンテンツ」でした。
調べた範囲では、この不合格理由は「価値の低い広告枠」というカテゴリの中の一つのようです。
ユーザーにとって価値がほとんどないページには広告を表示しない、というAdSenseのポリシーに基づいた判定になります。
記事の文字数が足りない、という話だと思っている人が多いようですが、私の場合はそこではなさそうでした。
自分のサイトのトップページを、初めて来た人の目線で見返してみたんです。
そうしたら、こうなっていました。
ロゴがドンとあって、その下に作ったサービスのカードが並んでいるだけ。
各カードにはサービス名とアイコンがあるだけで、それが何をするものなのか、なぜ作ったのか、どんな人に役立つのかが一切書かれていませんでした。
つまり、外部のサービスに飛ばすだけのリンク集です。
これはGoogleじゃなくても、価値がないと判断すると思いました。
私の場合の原因は「記事の質」ではなく「トップページの情報設計」でした。
記事を増やすことばかり考えていましたが、そもそもサイトの入り口が「何のサイトか説明していない」状態だったのです。
絶対に変えなかったこと
改修にあたって、最初に決めたことがあります。
デザインの世界観は変えない、ということです。
私のサイトは、サイバー・ネオン・近未来・SF・ゲームっぽいUIという世界観で作っていました。
黒い背景、ネオンの発光、シアンとパープルのブランドカラー。
ここが好きで作っていたので、AdSenseのために普通のきれいなサイトに作り替える、というのはやりたくありませんでした。
そこで、変えるのは「見た目」ではなく「構成と情報設計」だけと決めました。
結果として、色もフォントもカードのデザインもそのまま継承しています。
変わったのは、そこに何が書いてあるかだけです。
【改修①】3秒で「何のサイトか」がわかるようにした
改修前のファーストビューは、ロゴだけでした。
正直、かっこいいと思って作っていました。
でも、初めて来た人には何のサイトかまったく伝わりません。
そこで、ファーストビューに次の4つを追加しました。
まずキャッチコピー。このサイトが何なのかを一言で言い切る文です。
次に説明文。誰が何のために作っているサイトなのかを、2〜3行で書きました。
そしてボタン。「サービスを見る」のように、次にどこへ行けばいいかを示す導線です。
最後に実績カウンタ。公開しているサービスの数、カテゴリの数、すべて無料であること。この3つを数字で見せています。
この数字は、「ちゃんと運営されているサイトである」ことを示すために入れました。
サービスが1つしかないサイトと、10個あるサイトでは、受ける印象がまったく違うと思ったからです。
【改修②】各サービスに「独自の紹介文」を持たせた
ここが、今回の改修でいちばん本質的な部分だったと思っています。
「リンク集に見える」という問題への答えは、各サービスに、そのサイトでしか読めない紹介文を持たせることでした。
そこで注目サービスの紹介セクションを新しく作りました。
主要なサービスを2つピックアップして、それぞれに次の情報を載せています。
スクリーンショット(実際の画面)、そのサービスの特徴、そして使ってもらうためのボタン。
単なるリンクではなく、「これはこういうもので、こういうときに便利です」という説明がそのページ上に存在している状態にしました。
リンク集とポータルサイトの違いは、「そのページ自体に情報があるかどうか」だと考えました。
リンクだけなら、そのページを見る意味はありません。
紹介文があれば、そのページを読むこと自体に価値が生まれます。
【改修③】カテゴリフィルタで「探せる」ようにした
サービスがただ並んでいるだけだと、数が増えたときに見づらくなります。
そこで、カテゴリで絞り込めるフィルタを付けました。
「診断・占い」「便利ツール」「ゲーム」「AI」といったカテゴリで切り替えられます。
新しく公開したものにはNEWバッジが付くようにしました。
裏側の作りとしては、サービスの情報を配列で一元管理しています。
新しいサービスを1件書き足すだけで、カードの表示にも、実績カウンタの数字にも、フィルタの選択肢にも自動で反映されます。
これは今後の運用がラクになるので、やっておいてよかったと思っています。
【改修④】ブログを主役にしなかった
ここは判断が分かれるところかもしれません。
AdSenseに通したいのだから、記事をたくさん見せたほうがいいのでは、とも考えました。
ですが、このサイトは「個人開発したサービスを紹介する公式サイト」にしたかったんです。
ブログサイトではありません。
なので、トップページには開発ブログの最新3件だけを控えめに置くことにしました。
サービスが主役で、ブログは補助という位置づけです。
サイトの目的がはっきりしていることのほうが、結果的に評価されるのではないかと考えました。
【改修⑤】信頼できるサイトに見える導線を作った
これは基本的なことですが、抜けていました。
常時表示されるナビゲーションを付けて、フッターに次の4つへのリンクを置きました。
About(運営者情報)、ブログ、お問い合わせ、プライバシーポリシー。
AdSenseの審査では、プライバシーポリシーとお問い合わせページが必要だとよく言われています。
ですが、単に「審査に必要だから置く」というより、誰が運営しているのかわからないサイトは信用されないという当たり前の話だと思いました。
動きは足したが、派手さは足さなかった
見た目は変えないと言いましたが、動きは少し戻しました。
止まっていた背景のパーティクルを、軽量な設定で復活させています。
ゆっくり漂う発光、スクロールでふわっと現れる演出、カードにマウスを乗せると浮いて光る動き。
ただし、優先したのは派手さではなく「軽さ」と「操作の邪魔をしないこと」です。
重いサイトは、読者にもGoogleにも嫌われます。
それから、アニメーションを減らす設定にしている人には、自動でオフになるようにしました。
OSの「視差効果を減らす」設定を見て判定する仕組みです。
これは prefers-reduced-motion というCSSのメディアクエリで実装できます。
@media (prefers-reduced-motion: reduce) {
* {
animation: none !important;
transition: none !important;
}
}
アクセシビリティの観点でも、入れておいて損はないと思います。
改修のポイントをまとめると
今回やったことを整理すると、こうなります。
| 改修前 | 改修後 |
| ファーストビューはロゴだけ | キャッチコピー+説明文+ボタン+実績カウンタ |
| サービスはカードが並ぶだけ | 注目サービスに独自の紹介文とスクショを追加 |
| サービスが一覧で並ぶだけ | カテゴリフィルタとNEWバッジで探せるように |
| ブログとサービスが混在 | サービスが主役、ブログは最新3件のみ |
| フッターに何もない | About・ブログ・お問い合わせ・プライバシーポリシー |
共通しているのは、「そのページ自体に、読む価値のある情報があるか」という一点だと思っています。
リンクを並べるだけなら、そのページは通過点でしかありません。
説明があって、選べて、次に行く先がはっきりしていれば、そのページ自体が役に立ちます。
まとめ
AdSenseに「有用性の低いコンテンツ」で落ちたとき、私はまず記事の数や文字数を疑いました。
ですが、実際の原因はトップページが「ただのリンク集」に見えていたことだったと考えています。
やったのは、デザインを作り替えることではなく、情報設計を見直すことでした。
何のサイトかを3秒で伝える。各サービスに独自の説明を持たせる。探せるようにする。運営者がわかるようにする。
世界観は1ミリも変えずに、これだけをやりました。
冒頭に書いたとおり、まだ再申請はしていません。
結果が出たら、この記事に追記しようと思います。
もし同じように「有用性の低いコンテンツ」で落ちて悩んでいる方がいたら、記事を増やす前に、自分のトップページを初めて来た人の目で見返してみるという手もあると思います。
私はそれで、原因らしきものが見つかりました。
この改修作業は、ローカルにDockerでワードプレス環境を立てて、本番サーバーに触らずに進めました。
その手順は別の記事にまとめています。



